秋の山野草の代表的な存在リンドウ。ほぼ日本全域に分布し、明るい野山や草原によく見られ、古くから日本人に親しまれてきた野草です。青紫の鮮やかな花姿が美しく、園芸品種としてもとても人気のある花です。
|切り花の最盛期は夏
リンドウの花の時期は秋ですが、切り花として最も出回る時期は夏。お盆のお供え用として、よく使われているからでしょうか。落ち着いた青紫色が、仏事にも好まれています。青紫だけではなく、ピンクや白色もありますから、洋風の庭にも合わせることができますね。
|花が開くには日の光が必要
リンドウの花は、ラッパ型で、花の先が5つに裂けた形状をしています。日光が当たると開き、夜や天気の悪い日は閉じてしまいます。日当りが悪いとうまく咲かないことがあるので、切り花で楽しむ場合も、なるべく日当りの良い場所におくようにすると良いでしょう。
|根には薬草としての効能あり
リンドウの根の苦み成分が、唾液や胃液の分泌に良いとされ、古くから薬として用いられてきました。「竜胆(りゅうたん)」という生薬名ですが、リンドウという花の名前は、この竜胆がなまったものという説もあります。「胃病み草」という別名があるくらい、薬草として古くから利用されていたのです。
|まとめ
凛とした深い青紫の花は、落ち着いた高貴な印象を与えますから、目上の方への贈り物としても最適です。これからの季節は、敬老の日のプレゼントとして、いつもお世話になっているおじいちゃんおばあちゃんに、リンドウの鉢植えやアレンジメントを贈ってみてはいかがでしょうか。