フリージアはアヤメ科の球根植物で南アフリカ原産です。花市場では12月下旬〜3月上旬にかけて出荷ピークを迎えますので春の花の代表格と言えるでしょう。もともと暖かい地域で育つ植物なのでやや寒さには弱いですが、平地では露地で冬越しできます。
|すばらしい香り
和名としては、浅黄水仙(アサギズイセン)とか、香雪蘭(コウセツラン)と呼ばれています。とても甘くいい香りがしますし、黄色が印象的なのでこの名がついたことに納得します。しかし、香料採油のための栽培はされていないため天然香料はありません。その代わり、合成香料が普及しており、香水や石けん、トイレタリー商品に幅広く使われています。
|黄色だけではありません
日本では、フリージアは黄色のイメージが強いですが、黄色以外に白、クリーム、赤、紫、ピンク、朱色、茶色、ストライプなど、本当に様々な色があります。また、最近は従来の一重咲きダイプだけではなく、八重咲きタイプが増えてきました。
|ラインを生かしたアレンジに
水仙のように、すっと長い茎と葉がスマートです。アレンジにもそのようなラインを生かすと、フリージアの個性が引き立つでしょう。
|八丈島フリージア祭り
フリージアの香りと美しさをめいっぱい楽しみたい方は、3月下旬〜4月上旬八丈島に行ってみるとよいでしょう。毎年フリージア祭りが開催され、無料で花の摘み取りもできます。フリージアを眺めながらの野点や、フリージアはもちろんのこと八丈島の特産品の買い物もできます。
|まとめ
春の花は数々ありますが、その中で特に香りを楽しめるフリージア。花言葉は「期待」「感受性」「純潔」です。花は暖房が直接当たらない20℃以下の室内に置くと花持ちが良くなり、より長く香りを楽しむことができます。玄関・洗面所・お手洗いなど比較的室温の低い場所に飾ると目を楽しませてくれると共に消臭効果もありますので、ご自宅に一輪是非飾ってみてください。