秋植え球根の特集した4回目。チューリップやスイセンと並んで、春を彩る秋植え球根で忘れてはいけないのがヒヤシンスです。花壇でも室内で水栽培でも育てることのできる、代表的な秋植え球根植物です。
|香料が高価な取引の対象に

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/940101?title=ヒヤシンス&selected_size=s
ヒヤシンスはギリシャやトルコなど地中海沿岸が原産のユリ科の植物です。カラフルな花色と良い香りが特徴で、ヨーロッパなどで古くから栽培されてきた歴史があります。この秋植え球根特集の1回目で、チューリップブームにより経済が大混乱に陥った話をしましたが、チューリップほどではないもののヒアシンスも同様でした。特に花から取れる香料が大変高価に取引されていたそうです。
|名前の由来はギリシャ神話

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ヒヤシンスという名前はギリシャ神話に由来しています。太陽の神アポロンに愛された美少年のヒュアキントス。アポロンと円盤投げをして遊んでいたところ、その様子に嫉妬した西風の神ゼフィロスが風を吹かせ、円盤がヒュアキントスの頭に当たって死んでしまいます。ヒュアキントスから流れた血のあとから美しい花が咲いたので、その花に彼の名前をつけたという神話です。ヒアシンスの花言葉は「遊戯」「勝負」一見意外な感じですが、この神話を聞けば納得できますね。
|手軽に始められる水栽培

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/635067?title=ヒヤシンス&selected_size=s
日本に伝わったのは、江戸時代末期。「飛信子」「風信子」という和名があり、良い香りが風に乗って香ってくる様子が表現されています。ヒヤシンスといえば水栽培が知られていますが、水栽培をするならダッチヒヤシンスという品種にすること、芽が少し出た球根を用いると失敗がありません。
|まとめ
紫、青、ピンク、白など春らしいパステルカラーが魅力的なヒアシンス。青葉を思わせる爽やかな香りは香水の「グリーンノート」の主成分と同様。子供の頃を思い出して、手軽に水栽培から始めてみてはいかがでしょうか。